江東区『東陽町』駅 徒歩1分 心療内科・漢方外来

東陽町東口クリニック

漢方内科 漢方皮膚科 心療内科 頭痛外来(気象病・心身症・不定愁訴・アレルギー科外来)

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漢方について

漢方とは、中国から伝わった医学(中医学)が「日本」で独自の発展を遂げてできた医学のことです。

漢方薬には、リラックス作用・血流を良くする作用・体を温める作用・逆に冷やす作用・潤す作用・余分な水をとる作用などがあります。
そうすることで全身の体調を整えたり、脳・自律神経・免疫・ホルモンなどの調子を整えて病気に作用していくと言われています。
老化を防ぎ、美容にも効果があります。

舌の色や形・足のむくみなどを見て診断するので、特に初診の方はストッキングは履かないで靴下を履いていらして下さい。

        

かくれ貧血、フェリチンについて

            

患者さんのほとんどがかくれ貧血という状態です。血液検査をしても異常なしなのに、

            

頭痛、めまい、冷え、疲れ、不安、不眠、月経の問題などの貧血症状が出ることを言います。

            

漢方では血虚という概念に近く、いわば「できそこないの血液」が流れているので、

            

体調がおかしくなってしまうのです。フェリチンという物質を測るとわかります。

             

漢方薬や栄養指導で改善します。

              

ビタミンDの重要性

ビタミンD不足が様々な病気を引き起こすことが分かってきています。


がん

骨粗しょう症

免疫低下(感染症) ←重要

花粉症など各種アレルギー

糖尿病

うつ病(特に季節性うつ)

発達障害


いわゆる現代病と呼ばれるものが多いですね。

ビタミンD血中濃度は40-60μg/dl程度が理想とされていますが

当院で去年一年間計測したところ10-20μg/dl程度の方がほとんどでした。

当院では「ビタミンD血中濃度」の計測を強く推奨しています。

ご希望の方はおっしゃって下さい。


自己流でのビタミンDサプリの摂取は非常に危険です。

また、ビタミンDサプリを摂取する場合は、マグネシウム、ビタミンKが必要です。

危険ですので、必ずサプリに詳しい医師の診察・定期的な血液検査を受けてください。

気・血・水

漢方は、気・血・水の概念からアプローチしていきます。

「気」とは、簡単に言うと気分、気持ちのことです。
元気がない・ゆううつ・イライラなどのせいで体調が悪いと考えられる場合、 「気」に効果のある漢方薬を使います。
半夏厚朴湯・加味逍遥散・抑肝散などを用います。

「血(けつ)」とは、血液の調子のことです。
血行が悪いとか貧血などで体調が悪いと考えられる場合、 「血」に効果のある漢方薬を使います。
桂枝茯苓丸・当帰芍薬散・四物湯などを用います。

「水(すい)」とは、血液以外の細胞の周りにある水分のことです。
水分がたまると内臓がむくんでしまい、体の不調を起こします。
水の異常で体調が悪いと考えられる場合、「水」に効果のある漢方薬を使います。
五苓散・当帰芍薬散・苓桂朮甘湯などを用います。

実際には漢方薬は、気・血・水のどこにどれだけ作用させるかがうまく調合されており、 医師はどの漢方薬が患者さんに一番合っているかを吟味して処方していきます。
西洋薬と違って体の根本から治していく治療なので、もとの症状だけでなく、他にも驚くような効果が出ることもあります。
是非試してみてください。

甘いものは控える

甘いものは体を冷やし、むくみの原因になると言われています。
空腹では絶対に摂らない
食後に少しだけ食べて残すようにするなど、工夫してください。

漢方薬の安全性

なお、有名なメーカーの漢方薬であれば厳重な品質管理のもと製剤されていますので、安全性は確かです。

頭痛について

当院では、頭痛に対して「鎮痛薬」の使用は推奨していません。
なぜなら、多くの頭痛は「漢方薬」で改善できてしまうからです。

頭痛には主に、片頭痛・緊張型頭痛・心因性頭痛・混合型などがあります。
片頭痛には「トリプタン製剤がよく効く」と言われているのですが、 あまり必要性を感じません。
よく、他のご相談でいらっしゃった患者さんから「頭痛薬を併用してもいいですか」というご質問を頂きます。
もちろんほとんどの場合併用してもいいのですが、漢方薬を組み合わせれば頭痛のみならず、全身の調子まで改善することができます。

最近は、「頭痛薬乱用性頭痛」という危険な病気が増えてきています。
頭痛薬を連用していると薬が効かなくなり、頭痛薬の量がどんどん増え、薬無しでは生きていけなくなってしまうのです。
つまり頭痛薬依存症です。
そのうち頭痛だけでなく、全身が激痛に襲われるようになります。

「もっと早く相談しておけばよかったです」という患者さんが多いです。
このため、新たにこの項目を設けました。

血糖スパイク

甘いもの・炭水化物(特に小麦)はリスクがあると思って下さい。
果物も甘いですから、よくはありません。

甘いもの・炭水化物は吸収が早く、そのため血糖値が急上昇し反作用で血糖値が急降下することがあります。
この急上昇・急降下が、心身にダメージを与えると考えられてきているのです。
うちの患者さんの中には、食後数時間後に具合の悪くなる方が結構いらっしゃいます。
これは、甘いもの・炭水化物による食後血糖値の急変化が原因である可能性があるのです。

当院では、朝、卵を2個食べることを推奨しています。
卵は消化しづらいため、血糖値の変化が穏やかです。
また、一定時間お腹を満たす効果があるので、自律神経が安定し症状を軽減させることができると考えられるのです。

<ジョコビッチ選手>の栄養の本が参考になるので、当院に通院中の方は買うようにして下さい。
彼の精神面を学ぶことも、病気の改善につながります。
多少私とは意見の異なる箇所があるので、その場合はお気軽にお尋ね下さい。
ジョコビッチ選手の本で、朝食に果物を食べるというのがありますが賛成できません。
欧米人は日本人と比べ普段から大量のたんぱく質をとっているのと、欧米の果物はあまり甘くないからいいのです。
日本人は真似すべきでないと考えられます。

コレステロールの重要性

コレステロールが低いほどいいと思っている方が多いのですが、間違いです。
なんと、コレステロールは女性ホルモンや元気を出す副腎ホルモンの大事な原料なんです。
ですから、コレステロールが少ないと女性ホルモン・副腎ホルモンができません。
やせてコレステロールが低い人は、女性ホルモンが低くなり心身を壊しやすいのです。

また、卵を食べすぎるとコレステロールが上がるというのは間違いです。
昔、ソ連でウサギにたくさん卵を食べさせたらコレステロールが上がったという実験のせいなんですが、そもそも草食のウサギに卵を食べさせるというのが変ですよね。
そこで、アメリカの研究で、人間に卵をたくさん食べさせた群と普通に食事させた群とで比較実験が行われました。
結果は、普通に食事したほうはコレステロールが上がり、卵をたくさん食べた群はコレステロールがなんと下がったのです。
衝撃的な結果でした。
卵をたくさん食べるとコレステロールが上がるというのは迷信だったのです。

卵には、少しコレステロールを下げる物質が入っているというのもわかってきました。
ですから、医師の指導のもとなら卵はたくさん食べていいのです。
卵は、いきなりヒヨコが元気に動けるという完璧な栄養食です。
たくさん食べていただきたいと思います。
高コレステロールの主な原因は糖質なのです。